転職面接で必ず問われる「あなたの強みと弱みは?」。
実は、この質問は単なる自己紹介ではなく、面接官が“入社後に活躍できる人材か”を見極める重要な判断材料です。
しかし、正直に答えすぎるとマイナスに映ったり、抽象的すぎると印象に残らなかったりと、伝え方には工夫が必要。
この記事では、面接官に刺さる20の具体例と伝え方のポイントを解説し、あなたの内定率をぐっと高めるヒントをお届けします。
【この記事の投稿者】
面接で「強み・弱み」をどう答えるか悩んでいる方へ

この記事は、以下のような悩みを持つ方にオススメです。
【オススメの方】
- 面接で「強み・弱み」をどう答えるか悩んでいる方
- 自己分析が浅く、アピールポイントが整理できていない方
- 弱みを話すと評価が下がるのではと不安な方
- 具体的な回答例を知って自信をつけたい方
また、この記事を読んで、得られることをまとめました。
【この記事から得られること】
- 面接官が強み・弱みを聞く本当の意図がわかる
- 強みを仕事に結び付ける伝え方が学べる
- 弱みを改善意欲につなげる答え方がわかる
- 即使える20の模範例を参考にできる
- 内定率を高める自己PR力が身につく
強み・弱みの伝え方次第で内定率は大きく変わる

面接での「強み・弱み」は、単なる性格診断ではなく、面接官に自分をどう印象づけるかの勝負どころです。
強みは「企業にどう貢献できるか」、弱みは「改善に向けた姿勢」を示すことで評価されます。
答え方を誤るとマイナス印象になりかねませんが、適切に伝えれば“自己理解が深い人材”としてプラスに働きます。
つまり、強み・弱みは「中身」よりも「伝え方」が内定を左右する重要な要素なのです。
面接官が強み・弱みから評価する3つのポイント

①自己分析の深さ
面接官の評価軸
- 根拠性:主観ではなく「事実・数字・他者評価」で語れているか
- 一貫性:職務経歴書・志望動機・逆質問と矛盾しないか
- 再現性:環境が変わっても再現できる“行動特性”で説明できているか
チェックリスト(◻で確認)
対応できているかどうか、左端のチェックボックスにチェックを入れて、確認しましょう。
- 強みを「名詞」ではなく“行動”で語っている
- 数字・規模感を出せる
- 他者のフィードバックを1つは添えられる
- 再現計画まで言える
伝え方60秒テンプレ(強みの場合)
- 結論(強み)→ 具体事例(状況/行動/成果)→ 学び→ 入社後の再現計画
【例】
「調整力」→部門横断PJで仕様対立/利害の言語化と合意設計/納期▲15%短縮→学び:事実ベースで論点整理→御社では要件定義の前工程で活かす計画です。
NGをOKに変換
- NG:抽象語「コミュ力が高いです」
- OK:行動+成果「合意形成のため“論点リスト化→選択肢提示”を徹底し、承認工数を30%削減」
採用側が最も重要視しているのが「再現性」。入社後、再現できるということを納得させるために絶対的な根拠が必要で、それを面接官に伝えられるか、これに尽きます。
②成長意欲
面接官の評価軸
- 自己認知:弱みの“原因”まで掘れているか
- 介入行動:具体的な改善行動が継続されているか
- 効果測定:改善の“指標”と“期間”が示されているか
改善ループ(使い回し可)
- 認知(課題特定)→ 仮説(原因)→ 介入(行動)→ 検証(数値/他者評価)→ 定着(仕組み化)
伝え方60秒テンプレ(弱みの場合)
- 結論(弱み)→ 原因 → 改善行動 → 指標/成果 → 再発防止
【例】
「完璧主義」→原因:基準過高→80%ルール+WBS共有導入→納期遵守率95%へ→レビュー会で“粗い段階”を意図的に挟み再発防止。
NGをOKに変換
- NG:弱みの“告白”のみ
- OK:弱み×対策×効果×再発防止「慎重さ→意思決定基準を可視化、決裁48h以内、ボトルネック解消の仕組み化」
誰しも「弱み」があります。しかし、単純に「弱み」だけを伝えるのではなく「改善行動と再発防止」セットで伝えることで、面接官に安心感を与えられます。
③企業貢献性
面接官の評価軸
- リンク度:公募要件・求める人物像との接続が明確
- 価値化:強みが“KPI/業務プロセス”にどう効くか説明できる
- リスク管理:弱みが職務に与える影響と回避策を示せる
活かし方マトリクス(ひな型)
- 強み:XXXX → 対象業務:YYYY → 行動:ZZZZ → 影響KPI:A/B/C
- 弱み:BBBB → リスク:CCCC → 回避策:DDDD → 期待値:E(遅延率▼ 等)
伝え方30秒“企業寄せ”フレーズ
- 御社の求人で重視される◯◯に対し、私の△△は□□のプロセスで直接貢献できます。実務では××KPIの改善を想定しています。
一次/最終での差
- 一次:再現性と論理の一貫性
- 最終:カルチャーフィットと期待役割との合致
最終的に企業風土や価値観、採用側が求める期待役割と合致するかどうか、内定合否に直結します。特に企業風土が合う合わないは、働いていく上で非常に重要。
入社前、数少ない企業側との接点から求職者は、その企業にフィットできるか見極めなければいけません。
面接で刺さる!強み・弱みの伝え方20例

「強み・弱み」は抽象的に語るのではなく、仕事に直結する形で伝えることが大切です。
ここでは、実際の面接でそのまま使える“強み10例・弱み10例”をまとめました。
強みの伝え方
強み | 回答例 |
---|---|
調整力 | 異なる意見をまとめるのが得意で、前職では部門間の調整役を任され、プロジェクトを円滑に進めました。 |
行動力 | 新規案件では自ら率先して動き、短期間で体制を構築しました。即行動する姿勢で成果を上げます。 |
継続力 | 資格取得に向けて毎日2時間学習を続け、半年で合格しました。粘り強さで成果を積み上げます。 |
柔軟性 | 急な方針変更にも柔軟に対応し、状況に応じて最適な行動を取れる強みがあります。 |
計画力 | 業務を逆算して計画を立てる習慣があり、納期を守ることに自信があります。 |
責任感 | 任された業務は最後までやり遂げ、トラブル時も主体的に対応します。 |
学習意欲 | 新しいスキル習得に積極的で、独学でプログラミングを習得しました。 |
傾聴力 | 相手の意見を丁寧に聞き取り、信頼関係を築くことを大切にしています。 |
分析力 | 数値データをもとに改善点を導き、売上向上に貢献しました。 |
リーダーシップ | チームをまとめ、モチベーションを高めながら成果を出す経験があります。 |
弱みの伝え方
弱み | 回答例 |
---|---|
慎重すぎる | 決断に時間がかかる傾向がありますが、情報収集の質を高めてスピード感を意識しています。 |
完璧主義 | 細部にこだわり時間をかけすぎることがありますが、優先順位を意識し効率化を進めています。 |
人に頼れない | 抱え込みがちですが、チーム連携を意識して周囲に相談するよう改善中です。 |
発言が少ない | 会議で意見を控えがちでしたが、準備を徹底して積極的に発言するよう心掛けています。 |
優柔不断 | 選択に迷うことがありますが、判断基準を明確にして迅速に決断するよう努めています。 |
緊張しやすい | 人前で緊張することがありますが、練習や準備で克服し発表でも成果を上げました。 |
仕事を 抱え込みやすい | 一人で処理しがちですが、進捗を共有して分担する工夫を実践しています。 |
マルチタスク が苦手 | 同時進行が苦手ですが、タスク管理を工夫して対応しています。 |
自己主張が弱い | 控えめな性格ですが、必要な場面では意見を伝えるよう意識しています。 |
完了までに 時間がかかる | 丁寧すぎるため遅れることがありますが、効率的に進める工夫をしています。 |
すべて「具体例」や「改善策」を添えているため、面接官に誠実さと成長意欲をアピールできます。
回答をそのまま参考にするだけでなく、自分の経験に置き換えてカスタマイズすれば、より説得力のある自己PRにつながります。
求職者それぞれで状況が異なるため、上記強みの回答例の一部に「再現性」を入れていません。そのため、実際に強みを伝える際には、上記回答例を参考にしながら、最後に「再現性」を付け加えて話しましょう。
面接対策について、各種まとめた記事がありますので、併せて参照ください。
「強みも弱みも思いつかない…」よくある不安と対処法

不安①強みが思いつかない
過去の成功体験や褒められたことを振り返れば、必ず見つかります。どうしても見つけられない場合、ChatGPTを活用した自己分析をしてみるのも一つの手です(下記記事参照)。
不安②弱みを話すと不利になる
改善行動と再発防止を添えれば、「成長意欲」と評価されます。
不安③当たり障りない答えしか出ない
企業が求める人物像に寄せて、カスタマイズすればOK(前々章参照)。
不安④嘘っぽくならないか
具体的なエピソードや数的根拠を添えることで、信頼性が増します。
不安⑤答えが長くなりすぎる
「結論→理由→具体例→改善」の順番で話を進め、1分以内に収めましょう。
話が長いと冗長に感じられてしまうことが多いので、必ず「結論ファースト」で話を切り出し、上述の順番で簡潔に話す練習をしておきましょう。
強み・弱みは“自己PRの応用”として使いこなす

「強み・弱み」の質問は、自己PRの応用として活用するのが最も効果的です。
強みは「仕事でどう活かせるか」を具体的に語り、弱みは「改善に向けた努力」を示すことで、面接官に「自己理解が深く、成長意欲がある人材」と印象づけられます。
答え方の正解は一つではありませんが、伝え方を工夫すれば必ずプラス評価につながります。
自己PRについて、各種まとめた記事がありますので、併せて参照ください。
さらに確実に仕上げたい方は、次の章で紹介する「転職エージェント」のサポート活用がおすすめです。
一人で悩まず、転職エージェントに面接対策を任せよう

【転職エージェント活用のメリット】
- 自己分析の棚卸しを一緒に行ってくれる
- 応募企業に合わせた強み・弱みの答え方を提案
- 模擬面接でフィードバックが受けられる
- 非公開求人の紹介や選考対策がセットで可能
転職面接で「強み・弱み」をどう伝えるかは、一人で考えると迷いがちです。
転職エージェントを活用すれば、プロのキャリアアドバイザーが客観的に整理し、面接官に刺さる表現に仕上げてくれます。
さらに応募企業ごとの模擬面接やフィードバックもあり、内定獲得の確度を高められるのが大きな魅力です。
次の章では、当Blogおすすめの転職エージェントを紹介します。
当Blogおすすめの転職エージェントを厳選して紹介

面接に関して不安がある方は、面接サポートがとても手厚い「マスメディアン」も大変おすすめです。
担当者のサポート体制が素晴らしく、対面面接では求職者と共に面接に同席し、フォローやフィードバックをしっかり対応してもらえます。
ホワイト企業への転職を強く希望されている方は、「アルバトロス転職」を選べば間違いありません。
最近ですと「Q転職」の評価がうなぎ上りで、実力で勝負したい方におすすめのエージェントです。
いずれのエージェントも利用料がかからず無料。下記にそれぞれのエージェント紹介を掲載しています。
自分に合った新たなエージェントを見つけたら、早速赤いボタンから問い合わせしましょう!
①面接が不安でクリエイティブ職種を希望している方におすすめエージェント
面接に不安を残し、クリエイティブ職種を希望している方は、「マスメディアン」がおすすめ。筆者が採用担当をしていたとき、よく人材紹介していただいたエージェントです。
マスメディアンから実際に紹介を受けた求職者の面接にマスメディアン担当者が同席し、面接終了直後に即フォローを行うという、他の業者にはない手厚い面接サポート体制を取られています。
現在エージェントに不安を抱えていて、乗り換えを検討されている方には、ぴったりなエージェントと言えます。
「マスメディアン」について、詳しくまとめた記事がありますので、併せて参照ください。
②ホワイト企業への転職を強く望まれている方におすすめエージェント
ホワイト企業への転職を強く望まれている方は、「退職代行モームリ」と同じ運営会社で、ブラック企業を徹底排除する「アルバトロス転職」がおすすめ。
退職代行モームリを利用した方たち年間2万件以上の退職データを活用しての転職支援が可能のため、ブラック企業を避け、優良企業に絞って紹介を受けられるという最大のメリットがあります。
「アルバトロス転職」について、詳しくまとめた記事がありますので、併せて参照ください。
③履歴書よりも実力で勝負したい方におすすめエージェント
本当の実力で勝負したい方におすすめなのが「Q転職」。企業が課したミッションを解いて転職活動ができる新しい転職サービスを提供。
書類選考や面接だけに頼らない、実力で勝負をして転職活動を進められるため、書類選考だけで機械的にお見送りになってしまうような憂き目には遭いません。
「Q転職」について、詳しくまとめた記事がありますので、併せて参照ください。
上記3つのエージェントを含む、それ以外の当Blogがおすすめの転職エージェントについては、下記緑色のバナーをクリック(タップ)していただき、参照ください。

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