転職回数が多いと、職務要約でマイナス評価されるのでは?と不安に感じる方は少なくありません。
ですが、実際の採用現場では「転職回数」よりも「経験の一貫性」や「成長のストーリー」が重視されています。
つまり、書き方次第で“転職が多い”ことを強みに変えることができるのです。
この記事では、転職回数が多い方でも好印象を与える職務要約の書き方のコツと、今すぐ使える例文を紹介します。
【この記事の投稿者】
転職回数が多く、職務経歴書で不利になるのではと感じている方へ

この記事は、以下のような悩みを持つ方にオススメです。
【オススメの方】
- 転職回数が多く、職務経歴書で不利になるのではと感じている方
- 職務要約の書き方がわからず、印象を下げない表現を知りたい方
- 採用担当者に「一貫したキャリア」を伝えたい方
- 面接で「なぜ転職が多いのか」と聞かれたときの説明に不安がある方
また、この記事を読んで、得られることをまとめました。
【この記事から得られること】
- 転職が多くても評価を上げる職務要約の書き方のコツ
- 採用担当者が見ている“3つの評価ポイント”
- NG例とOK例による実践的な比較
- 不安を払拭する伝え方・ポジティブ変換のテクニック
転職回数が多くても印象を上げる!職務要約の「見せ方」がカギ

転職回数が多い人が職務要約で意識すべきなのは、“事実”よりも“見せ方”です。採用担当者は、数よりも「一貫性」と「成長ストーリー」に注目しています。
つまり、複数の職場経験を“バラバラ”に見せるのではなく、“積み重ね”として整理すれば、印象は一気に好転します。
業界をまたいで得たスキルの幅や、挑戦の軌跡を具体的に書くことで「柔軟かつ成長志向な人材」として伝わります。
転職の多さは欠点ではなく、見せ方次第で最大の強みに変わるのです。
採用担当者が見ているのは「回数」ではなく“ストーリー”

採用担当者は、転職回数そのものではなく「転職の背景」「成長の一貫性」「今後の方向性」を総合的に判断しています。つまり、職務要約で重要なのは“数字”ではなく“物語”。
複数の職場を経験してきたなら、その中で「何を得て」「どんな軸を築いたか」を一貫して伝えることが鍵になります。
以下の3つのポイントを押さえることで、転職回数が多くても“前向きなキャリアストーリー”として印象づけられます。
①スキルの軸があるか
転職先が変わっても「自分の強み」がブレていないかを重視します。
たとえば、営業なら“顧客課題の解決力”、事務なら“業務改善力”、エンジニアなら“技術追求力”など、経験を通じて磨いたスキルを明確にしましょう。
②転職理由がポジティブか
「人間関係」「環境の不満」ではなく、「スキルアップ」「キャリア拡張」「成長環境への挑戦」など、前向きな動機を語ることが大切です。
転職の多さを「成長意欲の高さ」として評価されるよう、目的を明確に言語化しましょう。
③現在の方向性が明確か
今後のキャリア目標が具体的であれば、採用側も「長く活躍してくれそう」と感じます。
過去の経験を踏まえて「次はどんな環境で、どんな価値を提供したいのか」を書くことで、“安定志向×挑戦意欲”の両立を伝えられます。
筆者が採用担当時、転職回数の多さで落としたのは、20代で6回以上転職をした人ぐらい(短期間で離職しすぎるため)。ある程度年齢が上がると、転職希望者の転職回数は増えていくので、それが足かせになることは少ないと考えて良いです。
転職回数が多い人の職務要約|NG例とOK例で比較

転職回数が多い人の職務要約で最も多い失敗は、「職歴をただ並べているだけ」になることです。採用担当者が求めているのは“数”ではなく、“一貫性と意図”。
以下では、代表的なNG例とOK例を5パターン紹介します。それぞれの「NG理由」「OK理由」もセットで解説します。
例①営業職(業界をまたいだ転職パターン)
【NG例】
- これまでに4社で営業職を経験。法人営業や個人営業など幅広く対応してきました。
【NG理由】
- ただ「経験したこと」を並べているだけで、一貫性や成果が見えません。業界や職種の多さが「方向性が定まっていない」と捉えられ、印象を下げる可能性があります。
【OK例】
- BtoB・BtoC両方の営業を経験し、業界を問わず顧客課題に最適な提案を行うスキルを磨いてきました。業種ごとの課題理解を活かし、提案型営業で成果を上げています。
【OK理由】
- 多様な経験を“顧客理解の深さ”として一貫した強みに転換しています。転職の多さが「柔軟性」と「応用力」の証として伝わり、成長のストーリーが感じられます。
例②事務職(短期離職が続いたパターン)
【NG例】
- 事務職として複数の企業で一般事務を経験しました。業務内容はデータ入力や電話対応などです。
【NG理由】
- 仕事内容の説明だけで、なぜ転職が多かったのか、どんなスキルを得たのかが不明。受け身な印象を与え、成長意欲が感じられません。
【OK例】
- 事務職として複数企業で幅広い業務を経験し、効率的なオペレーション構築と調整力を磨きました。業務改善の提案を通じて、より正確でスピーディなサポートを実現しています。
【OK理由】
- 多様な職場経験を“業務改善力”として見せています。短期離職が「成長プロセス」として前向きに変換されており、採用担当者に安心感を与えます。
例③エンジニア(スキルアップ型の転職)
【NG例】
- Web開発エンジニアとして3社で経験を積みました。使用言語はPHP、Pythonなどです。
【NG理由】
- スキル一覧の羅列に終始しており、キャリアの方向性が見えません。転職理由や成果が伝わらないため、「転職回数=不安定」と受け取られがちです。
【OK例】
- Webエンジニアとして、異なる環境で開発スキルを磨いてきました。各社で要件定義からリリースまで担当し、課題解決と品質向上に貢献。幅広い技術対応力を培っています。
【OK理由】
- 転職を「スキル成長の段階」として位置づけています。回数の多さではなく、積み重ねの結果として“技術の幅”が見える点が好印象です。
例④販売・サービス職(業界横断型キャリア)
【NG例】
- アパレルや飲食などで販売業務に携わりました。接客を通してお客様に喜ばれる対応を意識しました。
【NG理由】
- 「接客しました」だけでは差別化にならず、どの業界でも通用する強みが見えません。転職回数が「落ち着きのなさ」として伝わる恐れがあります。
【OK例】
- アパレル・飲食・家電量販店など多様な業界で接客経験を積み、顧客満足度向上に貢献。顧客心理を捉えた提案力とクレーム対応力を磨いてきました。
【OK理由】
- 業界を横断して得たスキルを「顧客対応力」として一貫化。多様な経験を“対応力の高さ”に昇華し、転職の多さを強みに変えています。
例⑤クリエイティブ職(案件多様型キャリア)
【NG例】
- 広告代理店や制作会社などでデザイン業務を経験しました。バナー制作や紙媒体のデザインなど幅広く対応しています。
【NG理由】
- 作業内容の説明に終始しており、「何を得たか」「どう成長したか」が見えません。転職が“浅い経験の積み重ね”に見えてしまいます。
【OK例】
- 広告代理店・制作会社などで多様な業種の案件を担当。媒体ごとの表現手法を学び、訴求力の高いデザイン制作に注力。柔軟な対応力を強みとしています。
【OK理由】
- 経験の多さを“引き出しの多さ”として表現しています。転職の多さを「幅広い顧客・媒体対応経験」として肯定的に転換しており、ストーリー性が生まれています。
短期間での転職でない限り、何かしら前職で得られたことや経験できたことがあるはず。それら経験やスキルを活かし、転職先でどのように成果(結果)を再現し上げていけるかを伝えましょう。そのためには企業研究が必須になってきます。
「やっぱり転職回数が多いと不利なのでは?」という不安に答える

確かに、転職回数が多いと「落ち着かない人」という印象を持たれる可能性はあります。
ですが、職務要約で“理由と成長”を明確に伝えれば、その印象をプラスに変えられます。
たとえば「環境を変えてスキルの幅を広げた」「業界を越えて課題解決力を磨いた」など、目的と成果を一貫して書くことが重要です。
採用担当者は、“回数”よりも“ストーリー”を評価します。誠実かつ前向きな姿勢を見せることで、むしろ柔軟で行動力のある人材として好印象を与えられます。
前章でも述べたとおり、ポジティブ思考であることが重要。上述のようなネガティブ思考でいると、職務要約しかり、面接しかり、ネガティブ寄りな発言が出てしまいがちです。
転職回数が多くなってしまった事実は変えられませんから、それをどうやってポジティブなものに変換していくか。あなたが生き残れるか否かは、そこにかかっています。
転職回数多い=マイナスではない。伝え方次第で豊富な経験に変えられる

転職回数が多いことは、決してマイナスではありません。むしろ、さまざまな環境で成果を上げてきた「経験値の高さ」として見せることができます。
職務要約で意識すべきは、“転職歴”ではなく“成長の軌跡”です。
一貫したスキル軸とポジティブな転職理由を示せば、採用担当者はあなたの“回数”よりも“実力”に注目します。
次の章では、こうした職務要約の作成をプロが支援してくれる「転職エージェント活用法」を紹介します。
転職回数が多い人ほど転職エージェントに相談すべき理由

【転職エージェントに相談すべき理由】
- あなたの経歴を“ポジティブに見せる”職務要約をプロが添削
- 転職理由を「一貫性のあるストーリー」に変換してくれる
- 採用担当者の視点で、面接で響く伝え方を指導
- 転職回数が多くても評価される求人を厳選紹介
転職回数が多い人ほど、自分では気づけない“強みの見せ方”をプロ視点で整理することが重要です。
転職エージェントを活用すれば、書類選考通過率を大きく引き上げることが可能です。
次の章では、当Blogおすすめの転職エージェントを紹介します。
当Blogおすすめの転職エージェントを厳選して紹介

当blogおすすめの転職エージェントを厳選して、3つの業者を紹介します。
- マスメディアン:面接が不安でクリエイティブ職種を希望している方におすすめエージェント
- アルバトロス転職:ホワイト企業への転職を強く望まれている方におすすめエージェント
- Q転職:履歴書よりも実力で勝負したい方におすすめエージェント
①面接が不安でクリエイティブ職種を希望している方におすすめエージェント
面接に不安を残し、クリエイティブ職種を希望している方は、「マスメディアン」がおすすめ。筆者が採用担当をしていたとき、よく人材紹介していただいたエージェントです。
マスメディアンから実際に紹介を受けた求職者の面接にマスメディアン担当者が同席し、面接終了直後に即フォローを行うという、他の業者にはない手厚い面接サポート体制を取られています。
現在エージェントに不安を抱えていて、乗り換えを検討されている方には、ぴったりなエージェントと言えます。
「マスメディアン」について、詳しくまとめた記事がありますので、併せて参照ください。
②ホワイト企業への転職を強く望まれている方におすすめエージェント
ホワイト企業への転職を強く望まれている方は、「退職代行モームリ」と同じ運営会社で、ブラック企業を徹底排除する「アルバトロス転職」がおすすめ。
退職代行モームリを利用した方たち年間2万件以上の退職データを活用しての転職支援が可能のため、ブラック企業を避け、優良企業に絞って紹介を受けられるという最大のメリットがあります。
「アルバトロス転職」について、詳しくまとめた記事がありますので、併せて参照ください。
③履歴書よりも実力で勝負したい方におすすめエージェント
本当の実力で勝負したい方におすすめなのが「Q転職」。企業が課したミッションを解いて転職活動ができる新しい転職サービスを提供。
書類選考や面接だけに頼らない、実力で勝負をして転職活動を進められるため、書類選考だけで機械的にお見送りになってしまうような憂き目には遭いません。
「Q転職」について、詳しくまとめた記事がありますので、併せて参照ください。
上記3つのエージェントを含む、それ以外の当Blogがおすすめの転職エージェントについては、下記緑色のバナーをクリック(タップ)していただき、参照ください。

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