【この記事の投稿者】
転職の回数が気になるあなたへ!
転職を考えるとき、
「転職回数が多いと採用で不利になるのでは?」
と不安に思ったことはありませんか?
特に、短期間での転職が重なると、「キャリアに一貫性がない」「忍耐力の欠如」など、ネガティブな印象を持たれるのではないかと思います。
しかし、現代の働き方が多様化する中で、転職回数をポジティブに捉える方法もあります。
この記事では、最新のデータを基に日本人の転職平均回数を解説するとともに、転職回数が多い場合でも採用担当者に響くアピール方法やキャリアアップの秘訣をお伝えします。
不安を解消し、次のステップに自信を持てるヒントを見つけましょう!
この記事は、以下のような悩みを持つ方にオススメです。
- 転職回数が多く、自分のキャリアに不安を感じている方
- 転職を検討しているが、タイミングや回数に迷っている方
- 採用担当者の目線を知り、選考で有利になりたい方
- キャリアアップのための具体的な方法を学びたい方
また、この記事を読んで、具体的に得られることをまとめました。
- 日本の転職者の平均転職回数が分かる
- 転職回数が多いことへの採用担当者の視点が理解できる
- 転職回数をキャリアアップにつなげる方法が分かる
- 転職活動での自己PRや面接のヒントが得られる
- 転職活動における不安を軽減できる
では早速次の章で、日本人の転職平均回数をみていきましょう。
日本人の転職平均回数とは?

まず、日本における転職の平均回数を説明します。
年代別の転職平均回数
厚生労働省「令和2年 雇用の構造に関する実態調査(転職者実態調査)」をもとに、年代別(20代~50代)に転職回数の平均をご紹介します。
20代の場合
20代の平均転職回数は、20~24歳が1.5回、25~29歳が1.9回となっています。
回数の割合は、下記表のとおりです。
転職回数(%) | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回以上 | 不明 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
20~24歳 | 69.7 | 16.9 | 9.9 | 1.2 | 0.0 | 1.2 | 1.1 |
25~29歳 | 49.3 | 23.9 | 17.8 | 5.9 | 2.0 | 1.0 | 0.0 |
20代前半で1回の転職経験者が転職者全体の約7割を占めていて、20代後半になると2回の転職経験者が全体の約1/4にまで増加しています。
ちなみに私は29歳のときに、新卒で入社した会社を退職しました。ですから、20代での転職回数は1回です。
私が辞めたその当時から20年以上も経っているので、今とは傾向が異なるかと思いますが、20代後半で既に2回の転職経験している人が全体の1/4、3回の人が約18%もいるとは思いませんでした。
おそらく20代の若年層では、キャリアの模索期間として複数回の転職を経験する人が多くなっているものと推測されます。
30代の場合
30代の平均転職回数は、30~34歳が2.6回、35~39歳が3.2回となっています。
回数の割合は、下記表のとおりです。
転職回数(%) | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回以上 | 不明 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
30~34歳 | 27.1 | 24.9 | 23.6 | 14.8 | 3.5 | 5.7 | 0.3 |
35~39歳 | 14.6 | 22.2 | 25.0 | 17.5 | 8.3 | 12.2 | 0.2 |
30代前半で3回目、4回目の転職経験者が増え始め、30代後半になると3回の転職経験者が全体の1/4にまで増加しています。
私は30代で3回転職をしました。20代の1回を加えて、30代までで計4回転職したことになります。
その当時、リーマンショックにより就職口がとても少なくて、次の転職先がなかなか決まらなかったことが思い出されます。
20代と比べて30代は、一般的にキャリアの方向性が定まりつつあることから、転職回数が極端に増えてはいません。
40代の場合

40代の平均転職回数は、40~44歳が3.7回、45~49歳が3.6回となっています。
回数の割合は、下記表のとおりです。
転職回数(%) | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回以上 | 不明 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
40~44歳 | 14.9 | 12.9 | 20.0 | 15.4 | 11.5 | 25.1 | 0.2 |
45~49歳 | 13.9 | 14.1 | 22.6 | 17.1 | 11.7 | 20.6 | 0.0 |
40代前半で転職経験者全体の1/4が6回以上という驚異的な数値に。40代後半は少し落ち着いたものの、それでも6回以上の転職経験者が20%を超えています。
私は41歳のときに、自身最後の転職をし、トータル5回の転職を経験しました。
30代後半から40代にかけて、1回の転職経験者の割合がほぼ横ばい(14%前後)であること、逆に6回以上の割合が極端に増えていることから、40代は辞める人と辞めない人の差が顕著な世代であるといえます。
50代の場合
50代の平均転職回数は、50~54歳が3.6回、55~59歳が3.6回となっています。
回数の割合は、下記表のとおりです。
転職回数(%) | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回以上 | 不明 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
50~54歳 | 14.1 | 18.3 | 17.5 | 14.1 | 11.4 | 24.6 | 0.1 |
55~59歳 | 17.9 | 14.6 | 17.6 | 14.9 | 11.6 | 22.9 | 0.4 |
50代は前半も後半も6回以上が最多となっており、おそらく7回8回と増えているのではないかと思われます。
40代後半からそこまで大きな違いがないのは、辞める人は6回以上辞めるけど、辞めない人は辞めない(辞める人と辞めない人の二極化)。ゆえに、全体の割合に変化があまりないのでしょう。
転職に年齢の限界はあるのか?について、まとめた記事がありますので、併せて参照ください。
性別による違い

性別によっても違いが見られ、男性が2.7回、女性が3.2回となっています。
転職回数(%) | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回以上 | 不明 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性 | 32.7 | 19.5 | 18.5 | 11.1 | 6.7 | 11.4 | 0.2 |
女性 | 20.8 | 18.2 | 20.9 | 16.0 | 7.5 | 16.1 | 0.4 |
男性は、1回と2回の経験者が全体の半数を占めているのに対し、女性は、3回の経験者だけで全体の2割、6回以上にいたっては、16%もおり、明らかに男性よりも女性の方が転職回数が多いことがわかります。
男性の場合は、ある程度年数が経つと、家庭を持ち、役職者となり、そして、給与も上がっていくため、簡単には辞められない事情が考えられます。
それに対して女性の場合は、結婚や育児などライフイベントに合わせた転職が多くなる傾向にあるため、男性よりも転職回数が多くなっているものと推測されます。
平均回数に対する考え方
私自身、通算5回転職をしたことを踏まえ、前項の平均値と照らし合わせる限り、一般的な男性よりも転職回数は多い方だと言えます。
自分の転職回数が平均値より多いと感じても、それが一概に「多すぎる」というわけではありません。
重要なのは、転職回数そのものではなく、その背景や理由です。
今の時代、転職回数だけで良し悪しが判断されることはありません。年齢を重ねるにつれ、経験値が上がってくることから、逆にポジティブに考えるべきでしょう。
転職回数が多いと不利?採用担当者の本音

一般的に、転職回数が多いと不利と思われがちですが、実際のところはどうなんでしょうか。
長らく採用担当をしていた私が、採用担当を経験してきた立場から、実際に採用する側の本音をお伝えします。
採用担当者が懸念するポイント
採用担当者が転職回数を気にする理由として、以下の点が挙げられます。
短期間で辞めるリスク
月並みですが、転職回数が多いと、「この人はまたすぐに辞めるのでは?」という不安を持たれ、書類選考の時点で落とされる可能性が高いです。
実際に転職回数が多い人は、辞める確率が正直高いです。
あと、20代で既に転職回数が5回を超えるようであると、かなり厳しいと考えるのが賢明です。
ただ、私が採用担当のときは、転職の回数よりも一つの会社での在籍期間を重要視してました。
1年未満で退職歴のある人は、再び短期で辞めてしまう可能性が高く、むしろ私は在籍期間の方が重要ポイントでした。
そのため、転職回数の多いからといって、必ずしもダメだということではありません。
キャリアの一貫性
経験が分散し、特定のスキルや専門性が見えにくい場合、不安視されることがあります。
いろいろな業種を経験していることがメリットになるような会社であれば良いですが、異業種を3つも4つも経験している人は、一貫性がないと判断されても仕方がありません。
異業種に転職してきた人でも、資格やスキルを得るため専門スクールで勉強してきたとか、異業種転職に対する覚悟を持って臨んできているのであれば、異業種へのチャレンジは有効です。
むしろ私はそういう人材を積極的に選ぶようにしていました。
中途半端にスキルがある人より向上心を持った人の方が、入社後、確実に会社の戦力になる人が多かったからです。
転職回数がメリットになるケース
一方で、転職回数が多いことがポジティブに捉えられる場合もあります。
採用担当者が注目するのは、「これまでの転職で何を得たか」「次の職場でどう活かせるか」という点です。
適応力の高さ
いくつも転職してきているということは、新しい環境に馴染む能力があると判断されやすいです。
相応の人間力がないと人間関係を構築できませんし、実際に転職した数だけ、様々な職場を経験しているという強みは大きなメリットと言えます。
多様な経験
複数回転職経験者は、様々な業界や職種で得たスキルや知識を持っていることが多く、それら力を存分に発揮できる可能性を秘めています。
転職者自身がそのスキルや経験値を活かせるだけでなく、社内に良い刺激を与え、既存スタッフにとっても、新たな知識やスキル習得に繋がることが多いです。
採用担当を経験した私から言わせていただくと、20代で転職回数が多いと気になりますが、30代以降で何度か転職があっても、その内容によっては、プラスと捉えられることが多く、転職回数の多さが足かせにはなりません。
採用担当者に響くキャリアアップの秘訣

転職理由をポジティブに伝える
転職理由がネガティブだと、採用担当者に不安を与えてしまいます。
以下のようにポジティブな理由を伝えましょう。
- 自分のスキルをさらに伸ばしたいと考えたため。
- 新しい挑戦ができる環境に身を置きたかったため。
- 今までの経験やスキルを使って、会社に貢献できると思ったため。
このように、前向きな姿勢をアピールすることが重要です。
職務経歴書と面接での効果的なアピール
職務経歴書のポイント
- 一貫性を持たせる: 過去の経験を1本のストーリーとしてまとめる。
- 実績を強調する: 達成した成果や数字を具体的に記載。
- 要点を簡潔にまとめる:自分の「強み」や「スキル」、「できること」を簡潔にまとめる。
私個人的には3番目の「要点を簡潔にまとめる」というのが最も重要だと考えています。
過去の実績をずらり並べたとしても、その実績が入社後、全く生かされないようであれば意味がありません。
数ある実績の羅列よりも「私はこれができます!」ということを端的にまとめてあった方が良いです。
たくさんあれもこれも書かれていても、採用担当の人は隅から隅まで読むことはできません。なぜなら、1回の募集で何十人もの履歴書と職務経歴書をチェックしなければならないからです。
しっかり要点をまとめて書く力があるかどうかも、そこで見極めています。
入社後、取引先とのメールのやりとりであったり、プレゼンであったり、人に伝えるとき、いかに相手の立場に立って、わかりやすくまとめるか、そういった力も試されているのです。
面接での伝え方
- 転職理由を簡潔に説明: ネガティブな理由ではなく、ポジティブな動機を伝える。
- 次の職場での目標を明確に: 入社後のビジョンを具体的に話す。
特に私は面接のときに「あなたは、この会社で何を実現できますか?」という質問を必ず聞きます。
この答え次第で、面接者の評価が大方決まると言って良いほど、この質問の回答を大事にしてきました。
この答えを明確に答えられる人ほど、上記の2項目は滞りなく面接官に伝えることができます。
逆にしっかり答えられない人は、本当にこの会社でやっていく気があるのか?と懐疑的な気持ちにさせられるのです。
次の転職を成功に導くステップ
転職を成功させるためには、長期的な視点でキャリアを考えることが大切です。
- 自己分析を徹底する: 自分の「強み」や、やりたいことを明確にする。
- 企業研究を怠らない: 企業文化や働き方が自分に合っているかを確認する。
- 転職エージェントを活用する: プロのアドバイスを受けることで、適切な選択がしやすくなります。
前項で述べたように、「この会社で何を実現できるのか?」という質問に対して、採用側が望んでいる回答をしっかりと伝えるには、特に「自己分析」と「企業研究」は必須になってきます。
この2つががしっかりできない人には、転職の成功はないと言っても過言ではありません。
逆に言えば、この2つをしっかりとできていれば、転職回数の多いという不安要素を払拭することが可能です。
この2つに不安を抱えている人は、転職エージェントを活用するなどして、担当者に相談をし、アドバイスを受けて面接に臨むと良いでしょう。
自己分析について、詳しくまとめた記事も併せて参照ください。
採用担当経験者の本音をもっと知るために
私の転職に関することを綴ったkindle本「キャリアに迷う30代40代へ、転職成功へのリアル戦略」を出版しました。もっと詳しく採用担当者の本音を知りたい方は、下記ページをご参照いただければと思います。
転職回数は気にしすぎなくて大丈夫!

転職回数が多いことは必ずしも不利ではない!
転職の平均回数や採用担当者の視点を知ることで、不安が軽減されたのではないでしょうか。
転職回数が多いことは必ずしも不利ではなく、あなたの経験やスキルをどうアピールするかが鍵です。
転職をポジティブに捉え、次のキャリアを成功させるための第一歩を踏み出しましょう!
辞めるに辞められないときは最終手段「退職代行」という選択を
さぁ、第一歩を踏み出そうと決めたはものの、様々な制約やしがらみがあって、なかなか仕事を辞められないという方、たくさんいることでしょう。
特に中小企業のように小さな会社では、リソースの問題や作業の属人化問題などがあって、辞めたくても辞められない。再度転職したくてもさせてもらえそうにない。
そんなときは、「退職代行」を使うのも一つの手段として有効です。
昔は鬱になって急に会社に来なくなり、結果飛んでしまう(辞めてしまう)人が少なくなかったのですが、退職代行というのは、そういう人たちにとって、良いシステムでしょう。
どうしようもなくなってしまった方は、是非ご利用することをお勧めします。
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