自己PRが苦手で、転職面接に自信が持てない…。そんな方にこそ読んでほしいのが、この記事です。
実は、自己PRは「自分を良く見せる技術」ではなく、「自分の価値を相手にどう届けるか」が本質。
元採用担当として数百人を面接してきた筆者が、内定を引き寄せる自己PRの型や評価される視点をわかりやすく解説します。

【この記事の投稿者】
自己PRに自信がなく、面接が不安な方へ

この記事は、以下のような悩みを持つ方にオススメです。
【オススメの方】
- 自己PRに自信がなく、面接が不安な方
- 実績が少なく、何を話せば良いかわからない方
- 面接で落ち続けており、原因を知りたい方
- 採用担当の視点を知って対策をしたい方
また、この記事を読んで、得られることをまとめました。
【この記事から得られること】
- 面接官が重視する「自己PRの本質」が理解できる
- 評価される自己PRの型と実例がわかる
- 自己PRの良し悪しを見極める視点が身につく
- 内定に近づくための実践フォーマットが手に入る
- 面接対策に強い転職エージェント情報を知れる
採用面接で最も差がつくのは「自己PR」の質だった!

自己PRは、採用面接において最も差が出る重要ポイントです。
学歴や経歴よりも、どれだけ「自分をどう伝えるか」で印象が変わり、内定に直結する要素になります。
逆に、どれだけスキルがあっても、自己PRが的外れであれば面接官に届きません。
だからこそ、「何を伝えるか」と同じくらい「どう伝えるか」がカギになります。
面接官が「自己PR」で見ているのは“能力”ではなく“再現性”

【ポイント】
- 過去の実績より「再現性」が重視される
- 面接官は「入社後の働きぶり」を想像している
- 自己PRから「職場とのマッチ度」を判断する
- 実績があっても、説明力がないと伝わらない
- 一貫した論理や目的意識があるかを見ている
自己PRは能力の高さを証明する場ではなく、「再現性」を伝える場です。
つまり、「この人がうちに入ったら活躍できそうか」という未来の想像を面接官に持たせることが最も重要です。
だからこそ、自分の経験をただ語るのではなく、相手企業でも通用する根拠や行動スタンスを伝える必要があるのです。
筆者が採用担当していたとき「入社したら何を実現できますか?」という質問を必ずしてました。会社にどれだけ貢献でき、成果を上げられるのか。そのためにあなたの力で何を実現できるのか。そういう人材を求めているからです。

【元採用担当が解説】採用される人がやっていた自己PRの型と実例

どんな職種でも活かせる!職種別に見る“刺さる自己PR”の実例集
自己PRは職種や立場に応じて視点を変えることで、どんな人でもアピール可能です。職種別での自己PR例を挙げてみました。
①営業職の場合
「〇〇件の新規開拓で成果を上げた」ではなく、
→「飛び込み件数を記録し、商談率10%→20%へ改善。顧客の反応に応じたトークスクリプトの改善と、提案資料のカスタマイズが奏功した」と伝えることで、再現性のあるプロセス重視のPRに。
②事務職・アシスタント職の場合
「日々の業務を効率化」は抽象的なので、
→「Excel関数を使った見積もり自動化フォーマットを作成し、週5時間の工数削減を実現」など、業務改善の視点での貢献を数値で示すと評価されやすい。
③接客・販売職の場合
「接客が得意です」では弱いので、
→「常連顧客への声かけやPOP制作を工夫し、担当売場の月間売上を前年比120%に。スタッフとの連携強化でクレーム率も低下」など、感情×数字×仕組みで語ると効果的。
④未経験職種を目指す場合
「経験がない」ことを恐れるのではなく、
→「営業経験で培ったヒアリング力を活かし、未経験ながらもお客様の要望を丁寧に引き出す姿勢には自信があります」と、経験の“転用”によるPRを意識しましょう。
【実例集まとめ】
どんな職種でも、自己PRには「自分の工夫」や「再現できる行動」を盛り込むことが大切です。
ただ成果を語るのではなく、どう考え、どう行動し、その結果どんな変化をもたらしたかまで話せれば、ぐっと説得力が増します。
業務内容を「成果→行動→価値」へと変換し、職種を問わず評価される自己PRを構築しましょう。
未経験の業界や職種を目指す場合、資格の取得やスクールでのスキルを磨いたことなど、新しい道へ進むために自己研鑽してきたことがあれば、必ずアピールしましょう。

即使える!内定に近づく「自己PRテンプレート」の書き方と使用例

採用される自己PRには“型”があります。話を構造化することで、どんな経験も評価されるストーリーになります。
以下のフォーマットが特に有効です。
【自己PRフォーマット:STAR+α構成】
- S(Situation):どんな状況だったのか?
- T(Task):その中で求められていた役割・課題は?
- A(Action):どのように取り組んだのか?
- R(Result):どんな結果・変化があったか?
- +再現性の補足:その行動を今後どう活かせるか?
S(Situation):どんな状況だったのか?
自己PRを行う際、まずは自分が置かれていた状況を明確に説明することが重要です。具体的な背景や環境を示すことで、聞き手に自分の経験を理解してもらいやすくなります。
T(Task):その中で求められていた役割・課題は?
次に、その状況の中で自分に求められていた役割や課題を明確にします。これにより、自分がどのような責任を持っていたのかを示すことができます。
A(Action):どのように取り組んだのか?
ここでは、自分がどのようにその課題に取り組んだのかを具体的に説明します。行動の詳細を示すことで、自分のスキルや能力をアピールできます。
R(Result):どんな結果・変化があったか?
最後に、自分の行動がもたらした結果や変化について説明します。具体的な数値や成果を示すことで、説得力を高めることができます。
+再現性の補足:その行動を今後どう活かせるか?
STARの要素を踏まえた上で、今後どのようにその行動を活かせるかについても考察します。これにより、自己PRが単なる過去の経験に留まらず、未来への展望を示すものとなります。
【STAR+再現性】使用例
「新規取引先の獲得が課題(S)で、目標は月3件の新規商談(T)でした。私は競合分析と顧客ニーズ調査を徹底し、提案資料をカスタマイズ(A)。結果、月5件の商談を獲得、2件の成約に繋がりました(R)。この“相手目線の提案力”は、御社の営業にも活かせると考えています。」
【補足ポイント】
「御社でも再現可能」なスキル・行動であることを一言添えることで、評価が一気に上がります。
【STAR+再現性】まとめ
どんな経験も「STAR+再現性」の型に当てはめることで、評価される自己PRに変わります。
重要なのは、“何をしたか”だけでなく“どう考え・どう活かせるか”を伝えること。
構造化して話すことで、面接官の印象に残り、納得感を与える自己PRが完成します。
実践フォーマットを活用して、あなたの価値を明確に届けましょう。
【元採用担当が選ぶ】採用するならどちら?『自己PR』の二択10選
以下の比較表では、「自己PR」における AとBの2択で、採用側がどちらを重視するかを実際のシチュエーションに沿って紹介します。
No. | 選択肢 | 採用するなら | 採用理由 |
---|---|---|---|
1 | A:地味でも継続力のある人 B:一発で大きな成果を出す人 |
A | 継続的に成果を出せる再現性の高さは、 チームに安定をもたらす。 |
2 | A:リーダー経験が浅いが、現場で手を動かせる B:マネジメント経験が豊富だが、実務は苦手 |
どちらとも いえない |
Aの方が入社後、使い勝手が良いが、 採用したいタイプ次第では、Bの選択も。 |
3 | A:実績は小さいが、自分の役割を明確に語れる B:大きなプロジェクト経験はあるが何をしたか曖昧 |
A | 再現性と説明力がある方が、 入社後にパフォーマンスが予測しやすい。 |
4 | A:失敗経験を正直に話す人 B:成功体験しか語らない人 |
A | 失敗から学べる姿勢に、 柔軟性と成長性を感じる。 |
5 | A:前職の実績を数字で表せる人 B:実績の背景にあるプロセスを丁寧に語れる人 |
B | 数字以上に、成果に至る思考や 工夫の再現性を重視する。 |
6 | A:自分の強みを端的に話せる人 B:自分の弱みも交えてバランスよく語れる人 |
B | 自己認識の深さと謙虚さがあり、 組織適応力が高そう。 |
7 | A:どんな業務でも前向きに取り組む姿勢をアピール B:得意領域に絞って深く語って自己PR |
B | Aも悪くないが、Bの方が専門性の深さは 職務適性の判断材料になるため。 |
8 | A:チームでの協調性をアピールする人 B:個人で成果を出した実績をアピールする人 |
A | 協働力は業務の安定運営に 欠かせない視点。 |
9 | A:やや話が長くても丁寧に背景を語る人 B:簡潔にまとめるが、深掘りには弱い人 |
どちらとも いえない |
Aは話の論理性と背景理解があるが、 簡潔にまとめる力も必要。 |
10 | A:転職理由をポジティブに語る人 B:前職の不満を正直に話す人 |
A | 前向きな志向性がある方が、採用後の モチベーション維持が期待できる。 |
企業が求める人材や企業風土、選ぶ人によって、選択が変わるものもあると思います。唯一、10番だけは絶対にBはない。前職の不満を話す人は、入社しても必ず見えない所で不満を言う可能性が高く、組織が崩壊する元凶となるので注意。
「自己PRなんて無理…」を覆す5つの誤解と対処法

「自己PR=特別な経歴がある人だけのもの」と思っていませんか? 実は、日々の業務の中にこそ、評価されるヒントがあります。
必要なのは“実績”ではなく“視点”。企業は、あなたの過去より、入社後にどう活躍してくれるかを見ています。今ある素材を磨くことで、誰でも“伝わる自己PR”は作れます。
以下で、自己PRにおける5つの誤解と対処法をまとめました。
誤解①目立った実績がないから自己PRできない
【対処法】実績の“大小”ではなく、“行動”の工夫に価値がある。
ルーティン業務でも、自ら改善提案をした、効率化したなどの行動は評価対象です。
誤解②資格もスキルもないとアピールできない
【対処法】企業が見ているのは“ポテンシャル”や“思考力”です。
資格がなくても、課題にどう向き合ってきたか、何を学び取ったかを語れば伝わります。
誤解③実績はすべてチームでのもの。個人の話ができない
【対処法】チーム内での役割や工夫を伝えればOK。
「私は〇〇を担当し、進行管理に注力しました」といった言い回しが有効です。
誤解④未経験職種だから語ることがない
【対処法】過去の経験を“応用できる”と示せば十分。
「人と関わる力」や「スケジュール管理力」など、業界を超える強みは多くあります。
誤解⑤自己PRは成功体験だけを話す場だ
【対処法】失敗から何を学び、どう行動したかが高評価に。
成長意欲や課題克服力が伝わるエピソードは、成功体験以上に評価されることも。
上記⑤のように失敗体験も伝え方によっては評価されるケースもあるので、自己PRすべき項目がまとまらない人は、転職エージェントの担当者に相談して、事前に自己PRチェックを必ず行いましょう。

自己PRとは「自分をどう見せるか」ではなく「どう価値を届けるか」

自己PRの本質は「自分をよく見せる」ことではなく、「企業にどんな価値を提供できるか」を明確に伝えることです。
再現性・納得感・共感のある自己PRが、面接官の心に届きます。苦手意識がある方も、型を知り、視点を変えれば必ず磨けるスキルです。
次の章では、それを一緒に伴走してくれる心強いパートナーについて、説明します。

自己PRに自信がない方へ、面接突破に強い転職エージェントを活用しよう

【転職エージェント活用のポイント】
- 面接対策のプロが自己PRを客観的に添削してくれる
- 模擬面接でフィードバックがもらえる
- 志望企業に合わせたPR作成をサポートしてくれる
- 書類通過後の面接突破率が格段に上がる
「どう伝えれば良いかわからない」「自信が持てない」と感じる方は、転職エージェントの活用がおすすめです。
特に、面接対策に力を入れているエージェントでは、自己PRの添削や模擬面接など、実践的な支援が受けられます。
プロの視点を取り入れることで、自分だけでは気づけなかった強みや伝え方が明確になり、内定率アップに直結します。
転職成功へ導く!おすすめの転職エージェントを紹介

面接に不安を残し、クリエイティブ職種を希望している人は、「マスメディアン」がおすすめ。筆者が採用担当をしていたとき、よく人材紹介していただいたエージェントです。
マスメディアンから実際に紹介を受けた求職者の面接にマスメディアン担当者が同席し、面接終了直後に即フォローを行うという、他の業者にはない手厚い面接サポート体制を取られていました。
「マスメディアン」について、詳しくまとめた記事がありますので、併せて参照ください。
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「アルバトロス転職」「Q転職」について、詳しくまとめた記事がありますので、併せて参照ください。
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