「自分は口下手だから面接が不安」そんな悩みを持つ転職者は少なくありません。
しかし、採用面接で本当に求められているコミュニケーション能力は、“話し上手”ではなく“伝える力”です。
この記事では、元採用担当の視点から、面接で評価されるコミュ力の真実とその磨き方、そして実践的な選択例を通じて、あなたの魅力が正しく伝わる面接対策を紹介します。

【この記事の投稿者】
話すのが得意でなく、面接で不安を感じている方へ

この記事は、以下のような悩みを持つ方にオススメです。
【オススメの方】
- 面接での自己表現に自信がない方
- 話すのが得意でなく、面接で不安を感じている方
- 「コミュニケーション能力」の正体がわからず対策に迷っている方
- 面接で自分らしさをどう伝えるか悩んでいる方
また、この記事を読んで、得られることをまとめました。
【この記事から得られること】
- 面接官が本当に評価するコミュ力の理解
- 自分の弱みを強みに変える思考法
- 実践的な判断力が身につく「コミュ力の二択10選」
- 面接対策をサポートしてくれる転職エージェントの選び方
採用面接の「コミュ力」話し上手より“伝わる力”が鍵

採用面接で評価される「コミュ力」は、話し上手であることが前提ではありません。
むしろ重要なのは、「伝えようとする姿勢」や「質問に対して的確に返す力」。
多くの応募者が「面接ではうまく話さなければ」と思い込んでいますが、採用現場で重視されるのは、“わかりやすく、誠実に伝える力”なのです。
もちろん上手く話せるに越したことはないですが、話し上手の必要はありません。その人の人となりや誠実さが伝われば、全然OKです。
なぜ“うまく話す”より“伝わる”ことが評価されるのか?

面接で求められるのは、プレゼンテーションの巧さではありません。職場で実際に発揮される「伝える力」こそ、採用基準の本質です。
その理由を以下の3つに整理して解説します。
① ビジネスは「伝達の正確さ」が命
仕事の多くは“報連相(報告・連絡・相談)”の積み重ねです。
話がうまいだけでは、伝えるべき情報が伝わらず、業務の連携に支障が出ます。面接官は、「この人は上司や同僚に、必要な情報を正確に伝えられるか?」をチェックしています。
たとえば、成果報告を的確にまとめられる人は「仕事の要点が掴める」と判断され、評価につながります。
② 「一緒に働きたい」と思わせるのは“話術”ではない
面接官は、あなたの“人柄”と“信頼感”を測っています。
流暢な話し方よりも、落ち着いて受け答えできる人、誠実に対応する人が好印象。
たとえ口下手でも、相手の目を見て、話をしっかり聞き、丁寧に答えるだけで「一緒に働く姿」がイメージできるのです。
つまり、採用されるのは「話し上手な人」ではなく、「人間関係を築けそうな人」です。
③ 話の“内容理解力”がそのまま評価対象になる
面接では、相手の意図を正しくくみ取り、自分の経験と結びつけて話せる力が求められます。
一方的に話すのではなく、「なぜこの質問をされたのか」「何を伝えるべきか」を瞬時に判断できる人は、思考力と理解力があると見なされ、信頼されます。
逆にどんなに話がスムーズでも、意図がズレていると「独りよがりな人」という印象になってしまうのです。
「そんなの当たり前だよ」と思っていても、当たり前のことができない人は一定数います。それは面接でも同じ。これから面接を受ける人は、上記を読み、自分はできているか確認しましょう。コミュ力の差で合否が決まることもありますので。
【元採用担当が選ぶ】採用するならどちら?『コミュニケーション能力』の二択10選

以下の比較表では、「コミュニケーション能力」における AとBの2択で、採用側がどちらを重視するかを実際のシチュエーションに沿って紹介します。
No. | 選択肢 | 採用するなら | 採用理由 |
---|---|---|---|
1 | A:話が長いが盛り上がる B:簡潔で要点が明確 |
B | ビジネスでは簡潔に伝える力が重視されます。 |
2 | A:何でも瞬時に即答する B:よく考えてから正確に答える |
B | 冷静な判断力と誠実さが伝わるため。 ただし、企業によっては、Aを採用する場合も。 |
3 | A:わからない時はごまかす B:正直に「わかりません」と伝える |
B | 誠実な姿勢は信頼感につながります。 |
4 | A:終始にこやかで陽気 B:相手に応じた表情で接する |
B | 空気を読む力があると判断されやすいです。 |
5 | A:明るく相手の話をよく聞く B:冷静で論理的に説明する |
どちらとも いえない |
採用を考えていたタイプや企業風土によって、 選択が変わる。 |
6 | A:会話の主導権を握る B:相手の話を尊重しつつ話す |
B | 協調性や傾聴力が評価されます。 |
7 | A:複数の話題を詰め込む B:一つの話に絞って深掘りする |
B | 深掘りできる人は思考力が高く見られます。 |
8 | A:先に結論を伝えて補足する B:結論が後にくる |
A | 論理的な話し方が好印象で、 何気に重要なコミュ力。 |
9 | A:聞くのが得意で話すのが苦手 B:話すのが得意で聞くのが苦手 |
A | 相手を尊重する姿勢が好まれます。 |
10 | A:表現が曖昧で抽象的に笑顔で話す B:数字や成果を冷静に話す |
B | 数値を用いた具体性は説得力を生みます。 |
No.8「先に結論を伝える」というコミュニケーションは、面接に限らず、様々な局面で必要な能力。『結論ファースト』という姿勢ができていない人は、日々意識して慣れていきましょう。

「でも、自分は口下手だし…」という不安こそ強みに変えられる理由

「話すのが苦手だから面接は不利」と感じる人こそ、実は高評価につながる素質を秘めています。
元採用担当の視点から、口下手な人が面接で武器にできる要素を具体例で解説します。
① 緊張して言葉が詰まる →【誠実さが伝わる】
「緊張=本気」のサインです。面接官は場慣れした“作られた受け答え”よりも、誠実に向き合う姿勢を好みます。詰まりながらも伝えようとする様子は、熱意や真面目さの証拠。印象に残りやすいです。
② 話し始めるのに時間がかかる →【思慮深い人に見える】
即答よりも、一度考えてから答える姿勢は「慎重」「的確に答えようとしている」と映ります。特に中途採用では“落ち着き”が重視され、じっくり考える姿勢がむしろ評価されます。
③ 表現がシンプルで飾り気がない →【わかりやすさが強み】
口下手な人ほど、余計な修飾語がなく、ストレートな言葉で伝える傾向があります。結果として「話がわかりやすい」「要点がブレない」と高評価になるケースも多いです。
④ 話す内容が限られている →【聞く力が自然に強くなる】
たくさん話すよりも、“相手の話をよく聞く”ことができるのが、口下手な人の特徴。面接官は、話す力だけでなく「傾聴力=協調性」も見ているため、意外と強みになりやすいのです。
⑤ 自信がなさそうに見える →【謙虚さや素直さに映る】
自信満々の応募者よりも、等身大で話す人のほうが、かえって「人柄が良さそう」「成長意欲がある」とポジティブに受け止められることがあります。
以上を踏まえると、「口下手=不利」という思い込みこそが本当の損失です。正しく伝えようとする姿勢こそ、採用担当が最も注目する“コミュ力”なのです。

面接の“コミュ力”は「技術」より「態度」で差がつく

面接で問われるコミュニケーション能力とは、話の上手さではなく、「態度」と「伝えようとする姿勢」です。
特に誠実さ・正確さ・聞く力は、実務に直結する“信頼”の基準となります。
だからこそ、口下手でも問題ありません。次の章では、そんなあなたの魅力を引き出し、内定獲得を支えるおすすめの転職エージェントについて、紹介します。
面接対策も徹底サポート!“本質を見抜く”転職エージェントを選ぼう

【転職エージェント活用のポイント】
- 面接官の視点でフィードバックをくれる
- 模擬面接など具体的な練習ができる
- 自分の強みを客観的に引き出してくれる
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自分のコミュ力に不安があるなら、プロのサポートを受けるのが近道です。特に「面接に強い転職エージェント」なら、話し方だけでなく、あなたらしい伝え方を一緒に磨いてくれます。
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